今日の題材は「毎朝7時、AIの最新ニュースが自分のLINEにカードで届く仕組み」。
同じ作り方で、天気・ニュース・好きな話題——"欲しい情報"に差し替えられます。
見て終わりではなく、手を動かして「できた」を持ち帰る2時間。しかも——料金はゼロ円。
CHAPTER 1 / はじめに
まず、完成形毎朝7時。LINEを開くと、その日のAIニュースがカード5枚で届いている。横にスワイプするだけで、今のAIの動きがつかめます。
※ これは見た目の再現イメージ。実物は当日その場でお見せします。
全部を各自で完成させる競争にはしません。要所は一緒に手を動かして「できた」を残しつつ、組み立ての速い部分はデモで見て、仕組みを理解する——そんな2時間です。
フォルダ作成・GitHubへのアップ・LINE登録と鍵の取得。ここは一緒に進めます。
コードの組み立ては数分で終わるので、流れを見てもらいます。
「何が起きたか」を図解と用語解説で。持ち帰って再現できる形に。
※ 聞き慣れない言葉(RSS・GitHub Actions・cron・Messaging API)は、このあと1つずつ普段の言葉で解説します。
図解①にAIが出てこなかったのは、AIの仕事は"作ること"だから。作るのは今日の1回だけ。毎朝動かすのはクラウドです。
コードを預けておける、クラウド上の保管庫。
プロジェクト1つ分の保管箱を「リポジトリ」と呼びます。無料で使えます。
GitHubに付いてくる、頼んだ作業を自動でやってくれる実行係。
自分のPCの代わりに、GitHubのコンピュータが動きます。だからPCは閉じていてOK。
「毎朝7時に動いて」という時刻予約の書き方。
目覚まし時計のようなもの。GitHub Actionsに1行書くだけで、毎朝起動してくれます。
秘密の鍵をしまう金庫。.env=自分のPC用、Secret=GitHub用。
鍵をコードに直接書かず金庫にしまうのが鉄則。詳しくは「仕組み」の章で。
サイトの新着記事を、プログラムが読みやすい形で配ってくれる仕組み。
「新聞の見出し一覧」のイメージ。Googleニュースが無料で配っていて、登録も鍵も不要です。
LINE公式アカウントから、プログラムでメッセージを送るための窓口。
API=プログラム同士の注文窓口のこと。この窓口に「これを送って」と渡すと、LINEに届きます。
LINEのメッセージを、横にスワイプできるカードなどの見た目にできる形式。
今日の「カード5枚」はこれで作ります。文字だけの通知よりぐっと読みやすくなります。
自分のLINE公式アカウントを操作できる、長い文字列の鍵。
これを持っている人だけが配信できます。だから絶対に人に見せない・チャットに貼らない。
GoogleニュースのRSS=APIキー不要・0円
GitHub Actionsの無料枠=毎朝1回なら余裕
LINE公式アカウントの無料枠=月200通まで0円
自分専用(友だち=自分1人・1日1配信)なら月およそ30通。200通の無料枠に、ずっと余裕で収まります。しかも図解②のとおり、毎朝の配信にAIは動かない=AIの利用料もかかりません。
CHAPTER 2 / 準備
揃えるものパソコン(Mac / Windows どちらでも可)
コードエディタ(Cursor など)=ファイルを開いて編集するのに使う
Claude Code または Codexが使える状態
GitHubアカウント(無料)=コードの保管・自動実行に使う
スマホのLINE(できあがったニュースを受け取る)
CHAPTER 3 / つくる
進め方マップ「今どこで作業しているか」を、いつでもこの地図で確認できます。
最初の一歩。フォルダ名は全員共通にします。デスクトップなど分かりやすい場所に、この名前でフォルダを1つ作ってください👇
ai-line-newsデスクトップ等に ai-line-news フォルダを作る(上のボタンで名前をコピー)
そのフォルダで Claude Code / Codex を起動する(いつもの起動方法でOK)
下のプロンプトを貼って、土台一式を作ってもらう👇
これから「毎朝7時に、GoogleニュースのRSSからAIニュースを5件集めて、 LINEのカード形式(Flex Message)で自分のLINEに届ける仕組み」を作ります。 自動実行には GitHub Actions を使う予定です。 まず、この前提に合うプロジェクトの土台をこのフォルダに作ってください。 ・スクリプト置き場と、GitHub Actions 用のフォルダ ・秘密の鍵をしまう .env(見本の .env.example も) ・.env がGitHubに上がらないようにする .gitignore ・秘密の鍵はコードに直接書かない方針でお願いします ・LINEへの送信はブロードキャスト方式(友だち=自分1人に配信)にします。 送信先のユーザーID(LINE_USER_ID)は使わないので、.env に作らないでください。 .env に必要なのはLINEのチャネルアクセストークンだけです
作った土台を、クラウドの保管庫(GitHub)に預けます。保管箱(リポジトリ)作りは、ブラウザで手作業が確実です。
🚪 リポジトリ作成の入口:GitHub→ログイン → 右上の「+」→ New repository(ログイン済みなら github.com/new で直接開けます)ブラウザで github.com にログイン → 右上の「+」→「New repository」
Repository name に ai-line-news(フォルダ名と同じ)、Private(非公開)を選んで「Create repository」
Claude Code / Codex に戻って、アップ(コミット&プッシュ)を頼む👇
このフォルダの中身を、いま作ったGitHubのリポジトリ ai-line-news に アップ(コミット&プッシュ)してください。 リポジトリのURL → https://github.com/(自分のユーザー名)/ai-line-news 途中でGitHubの認証が必要になったら、手順を1つずつ教えてください。
ここが唯一の「少し手間」な所。でも一度だけ。今日は「初めての人」向けに一緒に進めます。手順書を見ながら自分のペースでも進められます👇
🚪 登録・ログインの入口:LINEヤフー for Business→初めての人も登録済みの人も、作業はまずここから(lycbiz.com)手に入れた鍵(チャネルアクセストークン)は、.env に貼って保存します。コードエディタで .env を開くと、こんな1行が用意されています👇
# LINEの鍵をしまう場所(フェーズ1でAIが作ってくれています) LINE_CHANNEL_ACCESS_TOKEN=ここにそのまま貼り付け
「=」の右側に、コピーした鍵をそのまま貼るだけ。前後にスペース・改行・「"」は入れません。※「=」の左側の名前はAIの作り方で多少違うことがあります。.env を開いて「TOKEN」と付く行を探せばOK。見当たらなければ「.envのどの行に貼ればいい?」とAIに聞いてください(鍵そのものは貼らずに)。
※ .env に他の行(例:GOOGLE_NEWS_RSS_URL)があっても大丈夫。埋めるのは鍵の行だけです。もし LINE_USER_ID という行があったら、今回は使いません。「送信はブロードキャスト方式にして、LINE_USER_IDは削除してください」とAIに頼めばOK。
💻 コードエディタがない場合も、手作業で編集できます。Windowsはメモ帳、Macはテキストエディット(開く前に一手間あり)でOKです👇
.env は自動では隠れません。そのままエクスプローラーに表示されます。
ファイルを右クリック → 「プログラムから開く」→ メモ帳 を選べば、そのまま編集できます。
.env は「.」で始まるため、Finderでは標準で非表示です。表示するには:
① フォルダをFinderで開く ② command + shift + .(ピリオド)を押す ③ 薄く表示された .env を右クリック →「このアプリケーションで開く」→ テキストエディット
※ もう一度 command + shift + . を押せば、また隠せます(そのままでも支障なし)。
鍵を .env に貼って保存(コードエディタ、なければメモ帳/テキストエディットで・手作業で)
スマホのLINEで、作った公式アカウントを友だち追加(自分に届くようにする)
ここは速いのでデモで。AIにこう頼みます👇
土台・GitHubリポジトリ・LINEの鍵(.env)の準備ができました。 GoogleニュースのAI関連RSSから最新ニュースを5件集めて、 日本語の見出し・出典・日付・記事リンクを載せたカード5枚 (横スクロールのFlex Message)にして、まず私のLINEにテスト送信してください。 送信はブロードキャスト方式(友だち=私1人だけに配信)で。 送信先のユーザーID(LINE_USER_ID)は使いません。 確認できたら、毎朝7時(日本時間)に自動実行されるよう GitHub Actions の設定をして、GitHubにプッシュしてください。 鍵は .env から GitHub の Secret(クラウド側の金庫)にも登録してください。 私はチャットに鍵を貼りません。もし自動で登録できなければ、 手動で登録する手順を1つずつ教えてください。
テキスト1通のテスト送信 → 📱 届いた!(つながりを確認)
ニュース5件 → カード5枚を送信 → 📱 届いた!
GitHub Actionsで毎朝7時に自動実行(その場で手動テストも成功)
CHAPTER 4 / 仕組みの解説
解説チャネルアクセストークンは、公式アカウントを操作できる「鍵」。人目に触れる所に置かないのが鉄則です。
.env にしまう。
Gitには上げない設定(.gitignore)で守る。
GitHubの Secret(暗号化された金庫)に登録。コードには書かない。
毎朝7時は、GitHub ActionsがこのSecretから鍵を取り出し、鍵を添えてLINEの窓口(Messaging API)へ「送って」と頼みに行きます。GitHubとLINEが常時つながっているわけではありません。
CHAPTER 5 / 持ち帰り
おみやげ家でもう一度作れるように。フォルダ名は ai-line-news、順番はフェーズ1→4と同じです。
【1. 土台づくり】(ai-line-news フォルダでAIを起動して) 毎朝7時に、GoogleニュースのRSSからAIニュースを5件集めて、 LINEのカード形式(Flex Message)で自分のLINEに届ける仕組みを作ります。 自動実行にはGitHub Actionsを使います。この前提に合う土台 (スクリプト置き場・Actions用フォルダ・.env・.gitignore)を作ってください。 送信はブロードキャスト方式にするので、LINE_USER_ID は .env に作らないでください。 【2. GitHubへアップ】(ブラウザで ai-line-news リポジトリを作ってから) このフォルダの中身を https://github.com/(自分のユーザー名)/ai-line-news に コミット&プッシュしてください。認証が必要なら手順を1つずつ教えてください。 【3. 本体づくり+自動化】(LINEの鍵を .env に入れてから) RSSから最新5件を取り、見出し・出典・日付・リンク付きのカード5枚にして 私のLINEにテスト送信してください。送信はブロードキャスト方式 (友だち=私1人だけ)で、ユーザーIDは使いません。確認できたら毎朝7時(日本時間)の GitHub Actions自動実行を設定し、鍵は .env からSecretへ登録してください。 私はチャットに鍵を貼りません。自動でできなければ手動の手順を教えてください。
今日の仕組みは完成形ではなく、スタート地点。コピーして貼るだけで試せる「頼み方」を3つ置いておきます。
① カードに画像をつける(見た目が一気に華やかに)
ニュースカードの上部に画像(hero領域)を追加してください。 ・各記事のページから og:image(記事の代表画像)を取得して使う ・取得できない時や、LINEで表示できない形式(WebP等)の時は、 共通の「AI NEWS」画像に切り替える(フォールバック) ・画像はHTTPSのJPEG/PNGのみ。16:9で cover 表示にする ・画像をタップしても記事が開くようにしてください ・共通画像の無料の置き場所も含めて提案してください
※ GoogleニュースのRSSには画像が入っていないため、記事ページまで取りに行く一手間が要ります。取れない記事も普通にあるので、共通画像への切り替え(フォールバック)まで頼むのがコツ。
② カードの色・見た目を変える
カードの配色を変えたいです。ヘッダーの色を私の好きな色(例:#D98FA3)にして、 「5枚それぞれ違う色」案と「全部統一」案の2パターンを見せてください。 ボタンの文言「記事を読む」も変えられる場所を教えてください。
③ 話題・時刻・件数を差し替える(表紙で約束した"欲しい情報"に)
ニュースの話題を変えたいです。「AI」ではなく「(好きな話題)」の ニュースを集めるようにRSSのURLを変更してください。 配信時刻を毎朝7時から(好きな時刻)に、件数を5件から(好きな数)に 変える場所も教えてください。
「できた!」の瞬間は楽しい。でも、次に何を作るか・つまずいた時に誰に聞くか——ひとりだと、そこで止まりがちです。
MMS(MIRAICHI Moon Shot)は、その"続き"を一緒にやっていく場所です。
すごい人になるための場所ではなく、「私にもできそう」を積み重ねていける場所。
続きは、MMSで一緒に。7月の新メンバー受付は 7/21(火) までです。
参考・出典
・LINEヤフー for Business(登録・ログイン):https://www.lycbiz.com/jp/login/
・LINE Official Account Manager(公式アカウントの管理画面):https://manager.line.biz/
・LINE Developers(Messaging API・鍵の発行):https://developers.line.biz/ja/
・LINE公式アカウント 料金プラン:https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/
・LINE Messaging API 公式ドキュメント:https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/
・LINE Flex Message レイアウト(カードのカスタマイズ):https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/flex-message-layout/
・GitHub Actions 公式ドキュメント:https://docs.github.com/ja/actions
・GitHub CLI(初回認証で使用):https://cli.github.com/